折り目の上の損傷

同じ消費者の毛100%の紳士スラックス2点の裾後ろ部分に損傷が見られました。  この2着のスラックスに発生した損傷は、同一の着用者によるものであり、発生個所も共に裾端から80~90mmの後ろ折り目上に発生しています。 実体顕微鏡観察からは、虫害(先端がえぐられるように切断された状態)も長時間の摩耗(先端が分裂する状態)の影響も見られませんでした。顕微鏡観察からは、切断されているように見られます。  ただ、この製品は2本共にシロセット加工証が貼られており、折り目の形態安定加工がなされていたことになります。折り目加工された毛製品の場合、折り目が鋭利に仕上げられていることから、短期間の摩耗でも損傷が発生する可能性が高いといえます。  この事故の発生した時点は、損傷部分の糸がほぐれていること、比較的明るいスラックスの右裾部分の損傷が、古い折り目の上に発生していることなどから、この損傷が…





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