事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
綿100%のポロシャツを、中性洗剤を使用しネット使用弱水流10分の水洗い処理をしたところ、仕上げ後に襟周り、折山に沿って退色が発生しました。 素材は、綿100%で反応染料によって染色された製品です。 襟の折山という […]
起毛素材のワンピースをクリーニングしたところ、前身頃裾部分に円形の光沢変化部分が見られました。 円状の光沢変化部分は、見る角度によって変化し、光沢に見える逆方向から見ると逆に周辺より暗く見えます。これは、変色ではなく起毛 […]
ダウンジャケットをドライクリーニングしたところ、表生地が透過して詰め物である羽毛が外部から見えるようになりました。 表地の素材はナイロン100%、羽毛を収納しているダウンバッグの素材はポリエステル100%と表示されていま […]
注文服の背広をクリーニングしたところ、前身頃に損傷が発生しているのが見られました。 一見すると、摩擦か薬品による損傷のように見えますが、顕微鏡観察の結果、虫害による損傷であると判定しました。 実体顕微鏡の観察によって、糸 […]
紳士背広の背中部分内側の裏地が大きく損傷し、貫通したように表地部分に損傷が発生しています。 組成表示ないので、顕微鏡観察から、表地は毛100%、裏地はキュプラなどのセルロース系化学繊維であると判定しました。 一見、薬品に […]
毛100%の紳士背広をクリーニングしたところ、全体に(特に肩口部分)の退色が発生しました。生地の、裾裏面を見ると表面に比較して濃色であり、表面だけが退色しています。 また、ラペル(襟)を返してみたところ、ラペル裏部 […]
婦人ジャケットをドライクリーニングしたところ、後袖、背中にたるみが発生しました。 検査団体による製品試験データ、C法(浸透浸漬法)、H-2法(蒸気オーブン法)、J-2法(石油系法)タテ方向に0.6~1%収縮するという […]
ポリエステル100%の紳士ズボンがクリーニング後、全体に黄ばみました。特に大腿部前部分が黄ばんでいます。1年前に購入し2~3回しか着用していないとのことでした。 黄ばみの状態は、元の色であると思われる生地裏部と比較すると […]
ドレスシャツをクリーニングしたところ、右脇部分が損傷し、周辺の生地ももろく破れやすい状態になっていました。 綿など植物系の繊維は、強酸によって脆化します。クリーニング後の状態ですから中和されている可能性もありましたが […]
紳士背広上着をクリーニング後持ち帰り、消費者が着用しようとしたところ、左袖に大きな切り裂きがあることに気付いたと申し出がありました。 切り裂かれた状態を詳細に観察すると、上先端部分は、糸がほつれ、目寄れが発生していること […]