事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
仕上がったズボンの右腰前あたりに損傷が見られました。 損傷部分を観察すると、損傷部分は激しく目寄れしており、生地構造が変形していることがわかります。また、損傷部分全体に、白い物質が粉状に付着しています。 損傷部分を、 […]
背広上着をドライクリーニング後、胸部分の表地が浮きました。 この現象は、バブリングとも呼ばれる接着芯地の接着樹脂が十分に軟化しない状態で、接着ムラがあったことによるものです。熱圧着工程による製造時に、一応接着していても、 […]
ドライクリーニングによって、スカートのプリーツが取れました。 素材表示によれば、この製品はポリエステル100%です。 ポリエステル製品は、熱可塑性という性質によって、品質の高いプリーツ加工が可能な素材です。 羊毛などの獣 […]
ドライクリーニング後、静止乾燥機で仕上げたところ、ダウンジャケットが大きく収縮ししまた。 この製品は、ダウン衣料ということもあって全体にキルティングが施されています。生地はナイロン織物ですが、キルティングに使用されている […]
ドライクリーニング後、生地が全体に変形しました。 この製品の家庭用品品質表示法に基づく品質表示には、平成9年10月に制度廃止が告示された「繊維製品品質表示者番号」が表示され、同時に義務付けられた表示社名及び連絡先が表示 […]
ワンピースをクリーニング後、刺し縫い柄部分が全体に伸びました。 この製品は、合成繊維のニット基布に表地を合わせて、刺し縫いによってふくらみのある柄をデザインしたものです。 背中のファスナー部分を見ると、左右共に大きく垂れ […]
イタリア生地で仕立てられた婦人ジャケットを、ドライクリーニング後、身頃の生地に折りシワが発生しました。 外観観察しますと、この折ジワは全体に発生しています。 いくつかの特徴的な現象が見られます。 ①背中中央部分に発生して […]
表裏の非対称なニットで、裾が編み出しになっているデザインや、タテ糸とヨコ糸の撚り方向が違っている糸使いの織物で、特にスリットのあるものなどの場合、クリーニングや雨で濡れてしまうことなどによって生地の端の部分がめくれあがる […]
表地と裏地を接着剤で貼り合わせた「ボンディング加工」の衣類をドライクリーニングしたところ、接着樹脂が溶解して生地全体に染み出してきました。 このような衣類は、薄地の素材でも生地にハリや厚みを持たせることができる反面、 […]
この製品の組成(素材構成)は、英文表示でレーヨン55%、ナイロン45%となっています。 麻や綿、レーヨンなどセルロース系の素材によるニット製品が横に伸びる原因は、特定の部分を引っ張るなどして伸ばした場合か、水に濡れ […]